導入期のピアノレッスン:ワークブック何使う?(1)


導入期のピアノレッスンで最も悩んでいるのが、ワークブック選びです。

多種多様なワークブックやドリルが市販されていますが、生徒さん一人ひとりに「これ!」とピッタリ合うものを見つけるのは容易ではありません。

ワークブックを使用する目的として、音符がわかる(読める、書ける)、音符の種類(4分音符や8分音符、休符など)やリズムがわかる、はもとより、拍子、強弱記号や音階など「音楽の決まりごと」を身につけることなどが挙げられるでしょう。

これらのうち、一般的に、最初に取り組むのが、音符がわかる、つまり譜読みではないでしょうか。

私は、導入期から大譜表でレッスンしていますので、ワークブック選びの基準としては、まず、初期の段階で高音部(ト音記号)譜表と低音部(ヘ音記号)譜表の両方の音符について学習できるかどうか、です。

さらに、低音部(ヘ音記号)譜表の音符を学ぶ際、大譜表になっていることが理想です。

残念ながら、私の知っている範囲では、ヘ音記号の音符を学ぶ項目では、低音部譜表のみの1段譜で音符を書いたり、読んだりするものが多いです。この方法ですと、ト音記号の譜読みと混乱する場合があります。特に低年齢の子どもには、譜表の上方に書いてある音符なのに「低い音である」、という認識がされにくいようです。

年齢にかかわらず、初期の段階では、ヘ音記号の音符の理解は、大譜表全体を眺めながら、下の段にヘ音記号で書かかれている音符は「低い音」であり、上方に向かっていくに従って音は高くなっていき、上段にト音記号を用いて書かれている音符は「高い音」をあらわす、と教えるのが良いと思います。

私は、導入の段階では、ワークブックを与える前に、↓のような大譜表の音符カードを使って、譜読みの練習をしています。


カードを1枚ずつ見せて読むのもよし、3枚セットで並べて、旋律として読んだり弾いたりするもよし。いろいろに応用できます。

このカードでは、4分音符のみでの譜読みになりますが、導入期のピアノテキストに圧倒的に多く出てくるのが4分音符ですから、この段階では、まあ、良しとしています。

また、下の写真のような大譜表ボードを使って、いろいろな高さのところに符頭(磁石になっている)を置いて、譜読みの練習もしています。さらに、生徒さんに好きなように磁石を並べてもらって、そのフレーズを創って弾く、ということもしています。

時には、生徒さんが創ったフレーズを私が弾いて、並んだ通りに弾いているか生徒さんに確かめてもらうこともしています。この時、私はわざと間違えて弾き、生徒さんに指摘させることもしています。この方法は、ゲーム感覚で楽しむことができますし、何より、生徒さんの創造性を伸ばすことにも通じます。


↑の大譜表ボードを使用しての譜読みは、音高の理解のみにとどまってしまいます。やはり、音高と音価を結びつけて学習させたいので、バスティンシリーズの「ワイプ・オフ」を用い、大譜表に様々な音価の音符を書いて、読む、などもしています。



↑この教材は、その名の通り、書いては消し、を何度でも行えるので、重宝しています。


以上のように、導入期の譜読みのレッスンでは、様々に試行錯誤を重ねています。クイズ形式にしたり、「ヨーイどん!」と早読みテストにしたり、生徒さんが「問題」を創って先生(私)が答えたり、、、など、遊び感覚で取り組めるよう工夫しながら、その生徒さんにとって、どのような方法がフィットするか見極めなががら進めています。

ワークブック全般について書くつもりでしたが、ここまでで譜読みについてのトピックになってしまいました。(^^;) 主に使っているワークブックや、お気に入りのものなどについては、改めて投稿したいと思います。

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