夏休みは合唱伴奏一色(追記あり)
学校の夏休みも終わり、レッスンも日常に戻っています。
夏休みは、例年、合唱伴奏のレッスンで明け暮れます。
各小中学校では、10月から11月にかけて合唱大会や音楽発表会が開かれます。各クラスとも、だいたい夏休み前に曲を決め、ピアノ伴奏候補者に楽譜が渡されます。候補者たちは夏休みの間に練習し、夏休み明けにオーディションがあり、伴奏者が決定するというのが、一般的な流れです。
私の教室では、毎年、中学生の生徒さん、そして小学校高学年の生徒さんのほぼ全員が、伴奏者候補となっていますので、夏休み期間中のレッスンには、それぞれ自分が弾く曲を持ってきます。私も、適切なアドバイスができるよう、それらの曲を練習・研究する日々です。
ところで今年(平成29年度)は、男子中学生が、「証(あかし)」を持ってきました。この曲は、flumpoolの曲で、2011年のNHK全国学校音楽コンクールの課題曲でもありました。ポップス系の曲なので、シンコペーションを含むリズムが弾きにくいところが多々あります。また、ブロックコードが多用されていたり、16分音符の速弾きフレーズが随所にあったりなど、とても難しいのです。
原曲のままでは、弾けるようになるまでにかなり時間がかかると判断し、「なくてもそれほど影響のない音」を適宜抜いて、少し弾きやすくした楽譜を楽譜作成ソフトFinaleで作ってあげて、練習を開始しました。その成果と本人の努力もあり、ほぼ全体を弾けるようになりました。まずはホッとしています。あとは、「適宜抜いた音」を徐々に足していって、原曲通りに仕上げていくつもりです。
私は、音楽性の向上のためにも、生徒さんたちには、ぜひ合唱伴奏の経験をしてもらいたいと思っています。そして、伴奏が歌を、そして全体の音楽を支えているのだという醍醐味を味わってもらいたいと思っています。
合唱の伴奏には、4〜5音から成る和音やアルペジオ、オクターブの連続、ペダリングの工夫、付点音符によるリズムパターンやシンコペーションの多用、歌詞に合わせた曲想のつけ方などなど、通常のレッスン曲では経験できない要素がたくさん詰まっています。普段とは異なる視点から、ピアノ奏法を勉強する良い機会だと思います。
さて、そろそろオーディションが始まる頃ではないかと思います。
結果を楽しみに待っています。
【追記1】
各学校のオーディションの結果が出ました!
- K君(小2):校内学習発表会で、2年生全員による歌のピアノ伴奏を担当します!👏 初めてのピアノ伴奏です。ガンバレ!♪
- Rちゃん(小4):浜松市内の小学校全校による浜松市音楽科研究発表会(於:アクトシティ大ホール)にて合唱のピアノ伴奏を担当!🎉
- Iさん(中2):昨年度に引き続き、校内合唱コンクールでピアノ伴奏を担当します!😀
- S君(中3):校内合唱コンクールで「証」の伴奏をします!👍
合格おめどうとう!🎊
以上の生徒さんの他、Hさん(中2)が、校内合唱コンクールで、全校生徒による校歌斉唱のピアノ伴奏を担当します!(昨年度の合唱コンクールで最優秀伴奏者賞を受賞したご褒美として🎵)
皆さん、よく頑張りました!!!
お友達と一緒に素敵なハーモーニーを奏でてくださいね!
お友達と一緒に素敵なハーモーニーを奏でてくださいね!
【追記2】
平成30年度もまた、「合唱伴奏の夏」でした。(^^)
今年は、中学校生活最後の合唱大会のために、名曲「親知らず子知らず」の伴奏をする生徒さんがいます。
この曲の伴奏、とてもタイヘンなのです。(^^;)
まず、テンポが次々と変わります。
トレモロ奏も随所にあります。
オクターブによる速弾きパッセージも幾つかあります。
半音階カケ上がりパッセージもあります。
などなど、、、
テクニック的な面のみならず、感情表現も重要なポイントとなる曲です。
歌詞に沿った伴奏、または、次の歌詞を暗示させるような伴奏になっている部分が多いので、ただ書かれている音を正しく弾くだけでは不十分です。
私も夏休みの間、久しぶりに、この曲をさらいました。
改めて、伴奏が歌を引っ張っていく曲だな、としみじみ感じました。
なお、私が生徒さんによく言っていることは、イントロ、間奏、エンディングは他の部分より10倍ぐらい練習しましょう!です。
イントロは、歌い出しのきっかけを作り、歌のパートの心をグッと盛り上げるために重要です。
間奏は、歌のパートは「おやすみ」でも、次の歌い出しの準備のためにイメージを保ち続けさせるために重要です。
エンディングは、曲の余韻を残すために、なくてはならない存在です。
何より、この部分はピアノのソロ演奏になりますから、ピアノ伴奏への注目度も大!失敗は許されません!何度も何度も練習するよう指導しています。
さて、「親知らず子知らずの伴奏ですが、とてもよく仕上がっています!
よく頑張って練習しているなーと、とても嬉しく、また、頼もしくも思います!
あとは、、、まず、指揮者とテンポ感や曲の感じ方などを合わせて、二人が一体感を持って臨むことでしょうか、、、、
ちなみに、指揮を担当する子もウチのピアノの生徒さんです。😅
二人で息を合わせて、良い合唱となるよう、皆を引っ張っていってもらいたいと願っています。💪
【追記3】
2019年度は、二人の生徒さんが、学校の音楽会等で、学年を代表して合唱の伴奏を務めました!🎉🎉🎉
特筆すべきは、なんと!小学2年生のM君が、合唱伴奏のお役をきっちり果たしたことです!
M君がレッスンに伴奏譜を持ってきたとき、正直、びっくりしました😵
コレ、小学2年生が弾けるの???
でも、2週間後にオーディションがあるということなので、とりあえず、その曲をレッスンしました。
本人の頑張りもあり、かなりのレベルまで弾けるようになり、ホッと一息、、、
そして、オーディションでは、見事!M君、合格!晴れて、合唱伴奏デビューとなりました!🎊🎊🎊
音楽会が終わってから、上級生に、伴奏上手だったね!と声を掛けられたそう、、、
よかったね💕
もう一人、合唱伴奏者に選ばれたのは、小学4年生のMさん。
学校の音楽会のほか、 2分の1成人式でも伴奏を務めました!
練習時には、指揮者と歌が噛み合わないことも度々あって、どちらに合わせたら良いか分からず苦労したようですが、本番はバッチリだったようです😀
良い経験をしましたね🎵
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